葉巻とタバコの違いって何?

葉巻を刻んで紙で包んだものをタバコと考えがちですが、実は葉巻とタバコは全く異なるものです。
その見た目もそうですが、まず吸い方が違います。
タバコはフィルターが付いているものが多いので口にくわえてライターなどで火を付ければそのまま吸うことができますが、葉巻を吸うためにはまずシガーカッターで吸い口カットをしなければなりません。
一般的に葉巻の両端は葉が巻いてあるのが見える側と、葉で覆われて巻きが見えない側がありあります。
火を付けるのは見える側ですが、覆われているそのままの状態では吸うことができないため、シガーカッターやハサミなどで吸い口カットをする必要があります。

そして吸い方や風味にも違いがあります。
漂白したタバコの葉に添加物を加え燃焼剤を含んだ紙で巻いたタバコは、吸い込んで口内に溜まった煙を肺に入れて吐き出し味わいます。
発酵させじっくりと熟成させたタバコの葉を巻いた葉巻の場合は煙を肺に入れず、口に含んだ煙をゆっくりと舌で味わい、吐き出した煙の香りも楽しむ「口腔喫煙」という吸い方をします。
1本当たりの吸う時間も3分から5分程度のタバコに対し、葉巻は40分から1時間かけて味わいます。

また、葉巻はニオイが強いので吸う場所にも制限があり、普通の喫茶店などでは拒否されることがあるので、葉巻を楽しむ人が集まるシガーバーなどで吸うのが一般的です。
ちなみに製造に非常に手間がかかっているので、葉巻はタバコに比べて1本当たりの単価が高いことも特徴です。
タバコは20本入りで440円前後なので1本当たり22円前後ですが、葉巻の場合は1本当たり安いものでも500円前後で、800円から1000円前後が一般的な価格帯です。
中にはプレミアムシガーと呼ばれる1本4000円から5000の価格帯のものもあります。
世界で最も有名な葉巻の産地はキューバで、自国内で生産された葉のみを使用していることが特徴で高級品として扱われています。

葉巻による健康被害に注意しましょう

葉巻は口腔喫煙で肺に煙が入らないので体に与える害が少なく、発がん性が低いという話をよく聞きますが、ニコチンは肺に入れなくても口の中から吸収されてしまいます。
また、口と鼻は繋がっていますので、鼻腔の粘膜からも吸収されてしまいます。
葉巻はタバコのようにフィルターが付いていませんのでニコチンなどの濃度が高い上、それをダイレクトに体に吸収してしまうため、体に与える影響はタバコよりも大きいものがあると言われています。
そのため、口に関わる舌がんや口腔がんを発症するリスクがあります。

さらに、煙を吸い込んでいないつもりでも、無意識のうちに煙は少なからず肺には入り込んでしまいます。
心血管疾患や呼吸器疾患、咽頭がんや食道がんなどの、紙巻のタバコによる病気のリスクもプラスされてしまうため、口腔喫煙と肺喫煙両方のリスクがあることになります。
葉巻の中には肺喫煙を行ったら、命の保障ができないものもあると言われていますが、これは葉巻の害は紙巻のタバコよりも重いことを表しています。

そして、ニコチン中毒になりやすいのも葉巻です。
タバコに含まれるニコチンの量は、銘柄や製造メーカーによって異なりますが、1本あたり平均的には1グラム程度と言われているのに対し、葉巻もメーカーによって異なるものの、1本当たり10グラム前後が含まれています。
これは、約1時間葉巻を楽しむ間にタバコ10本分のニコチンが体内に吸収されていることとなり、1本当たり5分前後で吸うタバコを、ほぼ1時間吸い続けていることになるので、体に与えるダメージは大きくなるのも頷けます。
葉巻を吸うときはニオイについてもトラブルの元になりかねないので、周りと健康被害に気を付けて楽しむように心がけましょう。